「お前はもう用無しだ。明日から会社に来るな」
社長室でその言葉を聞いた瞬間、俺はしばらく何も理解できなかった。
冗談でも、叱責でもない。明確な“解雇宣告”だった。
俺の名前は西村和人、三十二歳。
三年前に取得した、ある国家資格を武器に、現在の会社へ転職してきた。
その資格は、合格率三%以下。しかも、この資格を持つ者がいなければ、会社の新規事業は一切運用できないという、極めて特殊なものだった。
前職では、その資格を理由に新事業の立ち上げを一任された。
膨大な専門書と、過去問も出回らない未知の試験内容。
一度は落ちたが、試験傾向を掴み、二度目で合格した。
その結果、新事業は軌道に乗り、会社の売上の柱になった。
だが、資格を軽視する新社長が就任したことで、状況は一変した。
「資格持ちは増えた。
お前の手当は高すぎる」
それが、社長の考えだったらしい。
そして今日、理由の説明もなく放たれた「明日から来るな」という一言。
俺が何を言いかけても、「意見は聞いていない」の一点張りだった。
仕方なく机を片付け、同僚に挨拶をして会社を後にした。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=CV0fMBfo8w4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]