ショアジギングでは、まったく口を使わなかった魚たちが、弓角に替えた瞬間、まるでスイッチが入ったように食い始めた。
その日、キャブフィッシングが向かったのは、朝のサーフだった。目の前の海は一見静かに見えたが、よく観察すると水面のあちこちで小さな生命感が動いている。イワシの群れが入り、時折、雨が降っているかのように水面がざわつく。
「今日は弓角でやっていきます」
そう言って取り出したのは、いつものライトなショアジギングタックルではなく、本格的な投げ竿だった。普段なら5号の18g、あるいは10号の37gほどのオモリを使うこともあるが、今回は20号、75gクラスのオモリを中心に、遠投して広く探る作戦である。
仕掛けはシンプルだ。
道糸の先により戻し付きのサルカンを付け、そこへジェット天秤をセットする。さらに1.5mほどの5号ナイロンラインを取り、その先に弓角を結ぶ。弓角には表と裏があり、裏側から糸を通して八の字結びで固定する。最後に強く引っ張り、抜けなければ準備完了だ。
ただし、重いオモリを本気で投げるには注意が必要だった。
75gをフルキャストすれば、人差し指にはかなりの負担がかかる。素手のまま投げ続けると、ラインが食い込んで痛みが出る。そこで指先にはガーゼを止めるようなテープを一巻きし、簡易的に保護しておく。これだけで、遠投時の安心感が大きく変わる。
そして一投目。
弓角を沖へ飛ばし、ゆっくり巻いてくる。すると、すぐに竿先へ生命感が出た。
「釣れた」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wRAWFXGOu-M,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]