里帰り出産を終えた私は、予定より一日早く自宅へ戻った。
理由は、ご近所さんから届いた妙な知らせだった。
「旦那さんの妹さん、最近よく見かけるけど」
けれど、夫の春明に女の兄弟はいない。
胸騒ぎを抱えたまま玄関を開けると、浴室に知らない女が隠れていた。
電話をかけると、春明は悪びれもせず言った。
「彼女に手を出すな。今は俺と彼女の家なんだ。お前は出て行ってくれ」
生後二ヶ月にも満たない子を抱えた妻に向かって、彼は本気でそう言った。
しかも、離婚してほしいと続けた。
私は泣かなかった。
その家は、私が亡き祖父から相続した私名義の家だったからだ。
後日、弁護士を通して慰謝料と養育費を請求した。
義母に相談すると、「浮気する男を信用してはだめ。分割にしたら逃げるわ。一括で請求しなさい」と言われた。
夫の母親であるはずの義母は、息子の過ちに泣きながら私の味方をしてくれた。
春明は強がった。
「一括で払ってやったぞ。驚いただろ」
確かに金は振り込まれた。
だが数日後、今度は青ざめた声で連絡してきた。
「金を返してくれ。借金を返せなくなった」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=aYCqXtBIGpg,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]