霧山みずほと夫の智也は、結婚して長い年月を共に過ごしてきた夫婦だった。
智也は医療機器を扱う会社に勤め、全国の病院を飛び回る忙しい日々を送っていた。出張が多く、家を空けることも珍しくなかったが、それでもみずほは文句を言わず、夫の帰りを待ち続けていた。
「出張ばかりで大変じゃない?」
みずほが心配そうに尋ねると、智也はいつものように笑った。
「大丈夫だよ。俺の取り柄は体が丈夫なことだから」
子供に恵まれなかった二人だったが、みずほは「二人で幸せに暮らせればいい」と思っていた。
しかし、智也の心の中には別の思いがあった。
彼はみずほに隠れて、三年前から新井博子という女性と関係を持っていた。そして二人の間には、子供までいたのだった。
ある日、智也は仕事帰りに交通事故に遭った。
制限速度を大きく超え、信号無視をした車にはねられたのだ。運転していたのは糸島秀明の息子、勇気だった。
病院に運ばれた智也は、一命を取り留めたものの、脊髄を損傷し、下半身が動かない状態になった。
加害者の父親である糸島は、みずほへ謝罪の連絡を入れた。
「息子が取り返しのつかないことをしてしまいました。
本当に申し訳ありません」
しかし、みずほの気持ちは簡単には変わらなかった。
「謝罪だけでは何も戻りません。必要なのは責任を取ることです」
その後、智也が意識を取り戻すと、みずほは夫のそばで必死に看病を続けた。
だが、そんな彼女に智也は信じられない告白をする。
「みずほ……今まで本当にありがとう。最後にお願いがある」
「お願い?」
「会いたい人がいるんだ」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=qXJ18A4aheU,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]