披露宴の料理が運ばれてきた時、私は自分の席の前だけが空白になっていることに気づいた。
隣の席には前菜が置かれ、向かいの親族席にも温かい皿が並んでいる。
けれど、私の前には水の入ったグラスだけ。
最初は配膳の手違いだと思った。
私は控えめに席を立ち、お色直し中の義兄ジョージさんに声をかけた。
「あの、私の席だけ料理が来ていないようなのですが」
すると彼は、白い衣装のまま鼻で笑った。
「知るかよ。お前の分なんて最初から用意してねえよ」
一瞬、会場のざわめきが遠のいた。
「嫁なんか家族じゃねえ。部外者に食わせる必要あるか?」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が冷たくなった。
義兄に嫌われていることは知っていた。
夫の久安と義兄の仲が悪いことも、薄々感じていた。
けれど、自分の結婚式という晴れの日に、ここまで露骨な嫌がらせをするとは思わなかった。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8UnqjxYNuWw,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]