20年間、私はある会社で働いていた。最初は社員として入社し、徐々に昇進していったが、社長の信頼を得て、長い間、社長の右腕として働かせてもらった。社長は、私にとって師でもあり、支えでもあった。彼がいなければ今の自分はなかったと言えるだろう。しかし、数ヶ月前に社長が突然病気で倒れ、そのまま他界してしまった。
社長の葬儀の日、私は多くの人々に見送られながらも、どこか心の中に深い喪失感を抱えていた。
社長との思い出が頭をよぎり、涙が出そうになるのを必死にこらえていた。私にとって、社長はただの上司ではなく、人生の師であり、家族のような存在だった。
葬儀会場には、多くの人々が集まっていたが、最も目立っていたのは、名門大学を卒業したエリート上司だった。彼は、社長の後を継ぐことが期待されていた人物であり、社長の死後、会社のトップに立つことになるだろうと噂されていた。
その上司は、私を見下すような態度を取ることが多かった。高卒の私を常にバカにし、何かと私を低く見ていた。今回の葬儀でも、やはりその態度は変わらなかった。
「やっと貴様のような無能をクビにできるw」上司は、私に近づき、低い声でそう言った。
私はその言葉を聞いた瞬間、心の中で怒りが湧き上がった。何も知らないくせに、私を無能だと言い切ることができるのか。彼は確かに名門大学を出て、エリートとして生きてきたかもしれない。しかし、社長が私に託してくれた仕事を、私は全力でこなしてきた。それを誰が評価するか、誰が理解するかを決めるのは、他の誰でもない。
だが、私はその場で何も言わなかった。
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