一昨年の10月、診断が下された瞬間、その時の衝撃は今でも鮮明に思い出せます。「大腸癌ステージ4、肝臓とリンパ節に転移あり、手術は不可能」と告げられたとき、私の世界は一瞬で暗くなりました。癌という言葉は、私にとってまるで終わりの合図のように感じられ、何もかもが終わったかのように思えました。しかし、時が経つにつれて、その暗闇の中でも光を見つける力が湧いてきたのです。
最初は、まさか自分がそんな病気にかかるなんて思ってもみませんでした。それまでは、健康に恵まれていたと思っていたし、毎日が当たり前に幸せなものだと思っていました。そんな日常が一瞬で崩れ去り、現実を受け入れるのに時間がかかりました。医師からは、「抗がん剤治療を続けても、今すぐに治るわけではない」と言われ、心の中で「どうして自分が?」と何度も問いかけました。家族も驚き、支えようとしてくれるけれど、私自身がどんな気持ちで向き合っていくべきか分からない状態でした。
その後、始まった抗がん剤治療。最初は、副作用に苦しみ、何度も体調を崩しました。食欲もなく、体力も落ち、毎日が戦いのように感じられました。
そんな中、私は一つ決心しました。それは、「泣かない」ということです。周りの人たちは、私が泣くことを心配してくれましたが、私は泣いている暇があったら、前を向いて生きていこうと思ったのです。もちろん、悲しいことや辛いことはたくさんありましたが、毎日を楽しむことを考え、できるだけ笑顔を忘れずに過ごすことを自分に課しました。
治療が続いていく中で、驚くべきことが起こりました。
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