ある日のこと、一人のおばさんが田舎道を歩いていると、広々としたさつまいも畑の前を通りかかった。秋の風が吹き、畑には立派に育ったさつまいもの葉が一面に広がっていた。
何気なく畑の入口を見ると、そこには一枚の看板が立てられていた。
「どなたでも、さつまいも無料」
その文字を見た瞬間、おばさんは思わず足を止めた。
「えっ、さつまいもが無料なの?」
まさかそんなサービスがあるとは思っていなかったおばさんは、嬉しそうな表情を浮かべた。最近では野菜の値段も高くなっている。無料でもらえるなら、少しくらい持って帰ってもいいだろう。そう考えたおばさんは、畑の中へ入り、さつまいも掘りを始めた。
土を手で掘るたびに、小さなさつまいもが次々と姿を現す。
「これは美味しそうね」
おばさんは夢中になって掘り続けた。普段はなかなか体験できない畑仕事に、いつの間にか時間を忘れていた。
すると、少し離れた場所に、ひときわ目立つ大きなさつまいもが見えた。
葉の大きさも周りとは違い、土から少しだけ見えている部分だけでも、その立派さが伝わってくる。
「どうせなら、今日は一番大きいものを持って帰ろう」
おばさんはそう決め、そのさつまいもの前にしゃがみ込んだ。
両手でしっかりと茎の部分を握り、力いっぱい引っ張る。
しかし――。
「……あれ?どうしてこんなに抜けないの?」
普通なら少し力を入れれば抜けるはずなのに、そのさつまいもはびくともしない。
おばさんは不思議に思いながら、さらに力を込めた。
「よいしょ……!」
全身の力を使い、何度も引っ張る。
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引用元:https://www.youtube.com/shorts/n587OGx3ODg,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]