「山に捨てた」――それだけでは終わらなかった。警察が今、強い関心を向けているのは、犯行現場そのものではなく、その途中に立ち寄ったとみられる“公衆トイレ”である。そこに残された不自然な行動の痕跡が、継父による隠蔽工作を一気に浮かび上がらせてきた。
京都府南丹市の山中で発見された十一歳の由紀くんの遺体は、仰向けの状態で横たわっていた。
これは極めて異様だった。赤の他人による遺棄なら、遺体は物のように扱われ、草むらへ投げ込まれ、顔を隠すようにうつぶせで放置されることが多い。だが今回は違った。顔が見えるように置かれていたのである。そこには、継父としてわずかに揺れた感情と、その直後に犯人として証拠を消そうとした冷酷な計算、その両方が刻まれていた。
そして今、その矛盾をつなぐ場所として浮上しているのが、山へ向かう途中の公衆トイレだ。警察内部では、この場所を単なる立ち寄り先ではなく、「処理ポイント」あるいは「中継地点」と見ているという。理由は明白だ。トイレには、水がある。鏡がある。個室という閉ざされた空間がある。
さらにトイレットペーパーもある。手や衣服についた汚れを洗い流し、身なりを整え、場合によっては着替えや拭き取りまでできる。衝動の直後に証拠隠滅へ切り替えるには、あまりにも都合の良い場所だった。
つまり、山奥へ一直線に向かったのではなく、その前にあえて人の出入りがあり得るトイレへ立ち寄ったという点そのものが重要なのだ。感情的に手を下したにしては、その後の行動があまりにも整いすぎている。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=jBqQ8d2Uc_8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]