「志村さん、遅刻することってありますか?」
そう尋ねると、志村さんはゆっくりと首を振った。
「いや、あんまりないですよ。四国でも遅れたことはないです。」
一瞬、記者席から驚きの声が漏れた。芸能界では、時間にルーズな話も珍しくない。
しかし志村さんは違う。昔から“あの時間だけは絶対に守る”という強いこだわりを持っていたのだ。
「昔から、あの時間だけはちゃんと前に行きますね。」
言葉は淡々としているが、その背後には揺るがぬ信念が感じられる。酔っぱらいで現場に現れることが“かっこいい”とされる時代もあった。しかし志村さんは、そうした流行には流されない。自分のルールを守る男だった。
取材陣の一人が質問を重ねる。「ドラマの撮影時も遅刻はしませんか?」
志村さんは笑いながら答える。
「ドラマはやってません。一度もないです。午前中に仕事はしませんから。」
その返答に会場は静まり返った。午前中を避ける仕事のスタイル、それもまた志村さん流の自己管理の一環だ。
さらに質問が続く。「では、レギュラーでドラマに出たこともないのですか?」
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