北朝鮮による拉致問題を少しでも前進させたいという強い思いで、私は日々この問題に取り組んでいます。今日のテーマは、2002年の小泉純一郎首相による歴史的な北朝鮮訪問についてです。この訪問は拉致問題の交渉過程で極めて重要な転機となり、日本人5人の拉致被害者が北朝鮮から帰国するという出来事を生み出しました。
しかし、なぜあのような形で北朝鮮側から妥協を引き出すことができたのか?これを解明するため、2002年当時の北朝鮮側内部事情を深掘りし、その鍵を握った人物「ミスターX」についても追及していきたいと思います。
本稿の核心部分に迫るうえで、元北朝鮮外交官であり、2016年に韓国へ亡命したテ・ヨンホ氏にインタビューを行いました。その内容を交えながらお伝えします。
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### 秘密の交渉の舞台裏――「ミスターX」との接触
2002年、小泉首相が金正日総書記(当時)と顔を合わせた日朝首脳会談は、アジア大洋州局長だった田中均(ひとし)氏と、北朝鮮側のいわゆる「ミスターX」との1年にも及ぶ28回もの秘密交渉に基づいて実現しました。この「ミスターX」の正体とは、北朝鮮の国家安全保衛部に属する高官、リュギョン氏であったと言われています。
国家安全保衛部とは、北朝鮮の秘密警察であり、この機関に所属する幹部が外交的な交渉に直接関与するという事実自体、北朝鮮の独特な政治構造を示しています。
外務省にはほとんど権限がなく、拉致問題についてほぼ何も決定できない一方で、労働党および国家安全保衛部が交渉の実質的な主導者であったのです。この点について田中均氏は、「成功の鍵は、外務省ではなく、いわゆる『非公式な窓口』を選んだことにあった」との見解を述べています。
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### 戦略的な対米姿勢と「アメとムチ」
では、どうして金正日は拉致被害の存在を「認める」というこれまでタブー視されていた大きな妥協をしたのでしょうか。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Sva0Lsan_bM,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]