私はまゆみ、30歳。会社員として順調にキャリアを積んできたが、恋愛経験はあまり豊富ではなかった。男性と話すことがほとんどなく、そんな私に友人が紹介してくれた浩史と意気投合し、結婚することになった。浩史は34歳で、同じく会社員。彼は仕事に真面目で、一生懸命なところが魅力的で、私はしばしば彼に仕事の相談をしていた。

結婚後、私たちは将来のことを話し合う機会を持ち、その中で私は子供のことについても考えていた。

浩史は、「結婚後もお前のやりたいことを優先していいよ」と言ってくれたので、私は働き続けながらも、子供を持つという夢を抱いていた。結局、私たちは共働きの生活を選び、引っ越し先としては、浩史の実家の近くに住むことになった。

義母は、私たちが新しい生活を始めるにあたって、「よかったらうちに三人で住まない？」と提案してくれた。私は少し心配していたが、義母からの思いがけない申し出に感謝し、一緒に暮らすことを決めた。義母は温かい人で、私たちが住み始めてからも、特に嫁いびりなどはなく、快適に過ごしていた。

しかし、生活が順調に進む中で、ある日、義母が私に言った言葉に驚かされた。

「まゆみさん、子供はまだできないのかしら？」

それまで子供については特に義母に話すことはなかったが、義母の言葉に少し心配させてしまったのかと感じ、私は勇気を出して正直に話すことを決意した。

「実は、なかなか子供を授かることができなくて…病院に行った結果、不妊だと診断されました。

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