皆さんは「高原病」という病気をご存知でしょうか。あまり耳にしない病名ですが、実は芸能界でも和田明子さんや菊池桃子さん、EXILEの松さんなど、多くの方が経験している病気です。さらに2024年に命を落とされた著名人の死因も、この高原病でした。命に関わる病気であるにも関わらず、知られていないことが多く、発見が遅れたり治療が後手に回ったりするケースが少なくありません。
高原病の正体は、体の結合組織に起こる自己免疫疾患です。私たちの体には本来、白血球などの免疫細胞が異物から体を守る役割を担っています。しかし高原病では、何らかのきっかけで免疫が暴走し、体の一部を異物とみなして攻撃してしまうのです。結合組織は皮膚、筋肉、血管など全身に存在するため、炎症はあらゆる場所で起こり得ます。その結果、組織は潤いを失い、機能が低下し、さまざまな症状が現れます。
高原病は単一の病気ではなく、同じ特徴を持つ病気のグループです。代表的なものに「皮膚筋炎」「強皮症」「ベーチェット病」「シェーグレン症候群」などがあり、30種類以上の高原病が存在します。共通して見られるのは、皮膚の炎症や筋力低下、関節痛、口腔や目の症状です。
例えば皮膚筋炎では、まぶたの上が赤く腫れ上がる「ヘリオトロープ疹」が特徴です。SLE(全身性エリテマトーデス)では、両ほっぺたに蝶々のような赤い発疹が出ることがあります。強皮症では皮膚が硬化し、手足の指先が白くなって血流が悪化する「レイノー現象」が現れます。さらに間質性肺炎を併発する場合もあり、肺の機能低下から命に関わることもあります。
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