私は由美。高校進学を諦め、家計の事情で中学卒業後は働き始めた。両親は私を支えられなかったし、進学の夢を捨てたことをずっと悔やんでいたが、仕方なかった。妹の美沙は、私と違って成績優秀で、順調に進学していった。そんな妹に対する期待は大きく、両親は美沙を溺愛していた。
美沙は常に私を見下し、しばしば「姉は中卒だから」と言って、私を小馬鹿にしていた。
あまりにもひどい言葉に傷つくこともあったが、私はそれを黙って受け入れていた。妹には期待されて、私はその陰でひっそりと存在しているような感じがしていた。いつかは美沙に追いつき、見返すことができるだろうと思っていたが、その夢も叶うことはなかった。
それから10年の月日が流れ、私は自分の力で小さなビジネスを立ち上げ、何とか生活を立て直していた。以前のように両親から支援を受けることはなくなり、私の人生は少しずつ軌道に乗り始めていた。だが、妹との関係は相変わらず冷たいままだった。そんな中、突如として妹から連絡が来た。
「久しぶり、姉さん。私の婚約者が来るから、顔を合わせてみてよ。」と、妹からメッセージが届いたのだ。
正直、驚いたし、少し戸惑った。妹が結婚するというのは聞いていたが、まさか私を呼ぶなんて…。そして、妹の婚約者が医者だということに、心の中で少しの驚きがあった。私にとって、医者という職業は、遠い存在であり、まるで私とは違う世界の人たちのように感じていた。
結婚式の前日、私は妹の家に呼ばれて会うことになった。そこには、妹の婚約者である医者の男性がいた。
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