私は長年、ある会社で働いていた。会社は中堅企業で、部門内ではそこそこ重要な仕事を任されていた。私の担当は「苦情処理」。特に顧客や取引先からの不満を収集し、それを解決する仕事だった。どんなに厄介な案件でも、私はその責任を果たしてきた。決して楽な仕事ではなかったが、それが私の仕事だと誇りを持っていた。
だが、ある日、年下の上司が突然やってきて、事態が一変した。
その上司は、新しく部署の管理職に昇進したばかりの若手だった。年齢は私よりかなり若く、私よりもずっと後に入社した。だが、彼には一つの特徴があった。それは、他人を見下す態度だった。
その日も、上司は自分のデスクに座りながら何かを指示していた。私はその仕事を片付けていたが、急に彼が私に向かって声をかけてきた。
「おい、君。君みたいな昭和生まれの高卒の役立たずは、もうクビにしたほうがいいんじゃないか?」
その言葉に、私は驚きと同時に、内心で怒りがこみ上げてきた。だが、冷静さを保ち、彼の言葉を聞き流そうとした。しかし、上司は続けた。
「だって、後任には大学院卒のエリートがいるんだろ? そんな君みたいな古臭い人間は、もう要らないんだよ。
今どきは、もっと頭の良い人が必要だ。」
私は、しばらくその言葉を噛み締めた。何も言い返さずに黙っていたが、内心では「ふざけるな」と思っていた。しかし、その時、あるひらめきが頭に浮かんだ。
「名案ですね!」私はにっこりと笑いながら、そう言った。
上司は私の反応を予想していなかったのか、一瞬驚いた顔をしたが、その後、満足げに笑って言った。
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