中医学には、毎日口にする食べ物が健康を作るという、「薬食同源」の考え方があります。
薬膳はこの考え方をもとに、体質、体調、季節などに合わせた食事を組み合わせて、乱れた体のバランスを整え、健康を保つよう考えられた健康法です。
食材の組み合わせで冷えを改善
薬膳には、食材を性質ごとに分類する考え方があり、身体を温める食材と冷やす食材があります。
鶏肉や鮭は気という体のエネルギー(以下は気とする)や血を補って体を温めます。疲れやすい方や貧血の傾向のある方に適した食材です。
生姜やニンニクは薬味に使われる食材ですが、寒さの厳しい冬の季節に風邪予防として使うこともできます。体が温まり免疫力を高めることができます。
たまねぎやかぼちゃ、ネギなどは血液の巡りを改善して、体を温めると言われています。これら温性の食材を体質を考慮しながら毎日の食事に取り入れることによって、冷えに傾いた体質を偏りのないバランスの取れた体質に戻すことができます。
食べ方で冷えを改善
食材だけでなく食べ方にも気を配ると一層の効果が期待できます。まず水分を口にする時は温めたものにしてみましょう。夏季であれば常温でもかまいませんが、冬の水は常温といえどもかなりの冷たさです。特に寒い季節には温めた水分の摂取を心がけましょう。
次に調理方法ですが「お鍋」や「スープ」などの煮込み料理は、お腹に一定時間、温い食べ物が留まることで、体を保温することができます。
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