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「ただの乾燥だから保湿すれば治る」白く剥ける皮膚に市販薬を塗り続けた私。1週間後、皮膚科の顕微鏡で“原因”が見つかった
2026/07/16

異変に気づいたのは、風呂上がりだった。

脚の付け根に近い部分が、白く粉を吹いていた。

触ると、細かな皮膚がポロポロと落ちる。

強い痛みはない。

ただ、時々むずむずとかゆかった。

私は深く考えなかった。

最近は汗をかくことが多かった。

細身のズボンを長時間はいていた。

歩くたびに皮膚同士が擦れていた。

「乾燥と摩擦だろう」

そう決めつけ、いつも使っている保湿剤を塗った。

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しかし、三日たっても治らなかった。

むしろ白く剥ける部分が広がり、周囲に薄い赤みまで出てきた。

次に使ったのは、家に残っていた湿疹用の塗り薬だった。

塗った翌日は、赤みとかゆみが少し引いた。

「やっぱり湿疹だったんだ」

私は安心した。

ところが一週間後。

皮膚の中央は少し落ち着いて見えるのに、外側だけが広がっていた。

円を描くような赤み。

その縁に沿って剥がれる皮膚。

夜になると強くなるかゆみ。

私はそこで、ようやく皮膚科へ行った。

診察室で医師は患部を見たあと、こう言った。

「見た目だけでは決められません。乾燥や摩擦性の皮膚炎にも見えますし、白癬やカンジダなどの真菌症の可能性もあります」

股や皮膚の重なる部分の皮むけは、汗・蒸れ・摩擦による間擦疹、接触皮膚炎、湿疹、乾癬、真菌感染など、複数の原因で起こり得る。

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特に股部白癬は、赤く鱗状になってかゆみを伴い、輪のように外側へ広がることがある。

医師は小さな器具で、剥がれている皮膚を少しだけ採取した。

痛みはほとんどなかった。

採った皮膚を検査液に入れ、顕微鏡で確認する。

数分後。

医師は椅子へ戻り、画面を指した。

「真菌が確認できます」

私は言葉を失った。

乾燥ではなかった。

保湿だけで治るものでもなかった。

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