1年前、新宿駅で目にしたポスターに、ふと足を止めた。それは、昭和時代の券売機を再現したもので、その姿に思わず「懐かしい…」と笑ってしまった。昭和40年代を知る人々にとって、この券売機は一種のタイムカプセルであり、忘れかけていた過去の記憶を呼び起こしてくれる存在だ。しかし、どうしても思い出せないのは、あの「子供の切符を買うためにフタを上げる」
昭和の券売機が持つ魅力
昭和の券売機は、ただの切符販売機以上の存在だった。機械の無機質な外観の中に、時代の空気がぎっしり詰まっている。当時は今のようにタッチパネルで簡単に購入できるシステムなどなく、すべてが手動で行われていた。人々は硬貨を慎重に入れ、ボタンを押し、切符を受け取る。その一連の動作は、毎日の通勤や通学に欠かせないルーティンだったのだ。
そして、その中でも特に異彩を放っていたのが「フタ付き」の仕組みだ。子供料金の切符を買う際に、フタを開けてボタンを押すというステップは、今考えると少し不思議な仕組みだ。当時の子供たちにとって、そのフタを開ける動作は、何か特別なことをしているような感覚を与えたに違いない。しかし、それが一体なぜ必要だったのかは、多くの人にとって謎のままだ。
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