藤原氏、日本史における最大の一族として、その名を知らない者はいないでしょう。しかし、その巨大な存在感にもかかわらず、藤原氏がどのようにしてその権力を築き、長きにわたり維持してきたのか、具体的な歴史的背景や彼らの処世術についてはあまり知られていないことが多いです。今回は、藤原氏の起源から、その繁栄の秘密に迫り、その真の姿を解き明かしてみたいと思います。
藤原氏の歴史は、飛鳥時代にさかのぼります。645年、大化の改新が起こり、当時の権力者であった蘇我氏が滅亡します。この大事件の立役者となったのが、中臣鎌足と中大兄皇子(後の天智天皇)です。鎌足の功績を讃え、天智天皇は彼に「藤原」の姓を与えました。これが、藤原氏の始まりです。
鎌足は、藤原姓を受け取った後まもなく亡くなりますが、彼の息子である藤原不比等が、藤原氏の運命を大きく変えることになります。
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