ヤンキー・暴走族出身――そんな言葉が、いまや一種の“武勇伝”として語られる時代になった。
多くは、荒れた青春時代から芸能界の第一線へと這い上がってきた男たちの、濃すぎる履歴書でもある。

若くして芸能界入りした玉木宏は、自身の著書で「中学時代に先輩に誘われてヤンキーの世界に足を踏み入れた」と打ち明けている。

深夜のコンビニでたむろし、先輩たちに囲まれて過ごした時間は長くはなかったが、“静かな今”とのギャップは凄まじい。

同じく過去を語らない綾野剛クラスになると、卒業写真や当時の風貌だけで「本当に同一人物か」と視聴者をざわつかせるほどだ。

サンドウィッチマン富澤たけしの学生時代も、かなり濃い。治安の悪い高校に通い、自転車盗難が日常茶飯事の中、まずは原付通学、そして教師の駐車場にこっそり車で通うという離れ業。本人は笑い話として語るが、当時を知る同級生にとっては、まさに“伝説の生徒”だったという。

沖縄出身のゴリは、地元では「他校とのケンカは日常」「最強のヤンキー」と呼ばれた存在。仲間とスーパーに潜り込んでは警察沙汰になり、泣きながら頭を下げる母の姿を見て改心した――と本人は語る。

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