練馬区の古い団地で一人暮らしをする森山さえさんは、今年で74歳になる。
毎朝、庭先の朝顔を眺めながら白湯を飲むのが日課だった。
静かで、つつましく、無駄遣いとは無縁の生活。
そんな彼女が7月の終わり、郵便受けから取り出した電気料金の請求書を見て、その場に座り込んだ。
そこに印字されていた金額は、2万9160円。
「クーラーなんて、夕方に2時間だけしか使っていないのに」
設定温度は28度。
それでも生活費の大きな部分が、たった1枚の紙で消えてしまう。
壁には10年前、息子が買ってくれたエアコンがある。
けれど今の森山さんにとって、それは安心の道具ではなく、請求書を連れてくる怖い機械になっていた。
真夏の外気は40度近くまで上がる。
扇風機の風は生ぬるく、夜になっても畳や壁にこもった熱は抜けない。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VzRtChSB-Zg,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]