1991年、北海道・大雪山で新婚花嫁が消えた――12年後、火山洞窟のウェディングドレスが暴いた真実
一九九一年十一月、北海道・大雪山の遊歩道は、深い霧に包まれていた。
田中勝と妻の佐藤優里は、新婚旅行の記念に、森の中で写真を撮っていた。優里は真っ白なウェディングドレスを着て、寒さに肩をすくめながらも、子どものように笑っていた。
「あなた、この霧、すごく綺麗。まるで夢の中みたい」
勝はカメラを構え、妻の笑顔を何枚も撮った。ファインダー越しの優里は、人生で一番幸せそうに見えた。
撮影を終えると、優里はバッグから普段着を取り出した。
「ちょっと着替えてくるね。すぐ戻るから」
それが、勝が聞いた妻の最後の言葉だった。
優里はドレスの裾を抱え、霧の奥へ消えていった。十分、二十分、三十分。いくら待っても、妻は戻らなかった。
不安に駆られた勝は森へ走った。そこで見つけたのは、木の枝に引っかかったウェディングドレスの切れ端だった。
「優里!」
叫び声は霧に吸い込まれた。警察と地元の青年団が捜索したが、優里の姿はどこにもなかった。
やがて、疑いの目は夫に向けられた。失踪の半月前にかけられた三千万円の生命保険。曖昧に揺れる証言。優里の実家との不仲。
義父は勝の胸ぐらをつかみ、「お前が娘を殺したんだろう」と怒鳴った。警察も勝を厳しく追及した。しかし遺体も決定的な証拠もない。事件は未解決のまま止まり、勝だけが「花嫁を殺した夫」と呼ばれ続けた。
それから十二年。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Xs2Z0_pGKtQ&t=1s,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]