・地下行きレールの謎 数年前のこと。その日もGoogleマップを流し見ていると、東北のとある街で道路脇から地下へ向かうレールがある謎の場所を発見した。レールの先は古びた木の扉で、まだ先が続いてるように見える。これは一体なんなのか…気になって仕方ないので、先日現地を訪ねて調べてみた

現場は東北地方の中でも、昭和後期までは多くの金属鉱山で栄えた地域である。もしかして封印された廃鉱山の坑道跡だったりする?あるいは積み出し用鉄道の支線跡だったり? なんて思いながらたどり着くと、やはりそこには道路脇から地下へと伸びる1本の赤錆びたレールが佇んでいた。

レールは道から反れた急な坂の下の扉へ向かっている。その先は明らかに地下にあたる高さだ。どうやら敷地の所有者は古い土建屋さんで、土日ゆえ事務所には誰もいなかったが、向かいの作業車両用車庫には職員らしいおじさんが複数名いらしたので、「あれはなんです?」と声をかけてみた。

すると一番年配の男性が「あれは坑道でも鉄道でもない。運搬用トロッコのレール跡だよ」と教えて下さった。なんでも40年ほど前までは作業道具や機材をあの坂の下にあった倉庫兼鍛冶場に置いていたそうで、いちいち重いものを運ぶのがダルいのでレールを敷きトロッコに積みいれて運搬した名残だという。
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