東京湾の地図。東京都・神奈川県・千葉県に囲まれた湾内に、ひときわ目を引く緑の直線があります。これが「東京湾アクアライン」。
神奈川県側の川崎からスタートし、まずは海の下をトンネル(海底トンネル部分)で進み、途中の“海ほたるPA”を経て、千葉県側は
木更津・袖ヶ浦方面に浮上。なんと全長約15km以上!
ちなみに途中の「海ほたる」は、海上にぽっかり浮かぶ休憩スポットで、ドライブデートや観光でも大人気の場所です。
東京湾アクアラインは、見た目以上に“心理的ギャップ”が激しいインフラです。
たとえば:
「川崎と木更津って、地図では向かい合ってるのに、行くにはめちゃ遠回りだった」
「房総半島って実は東京湾の“すぐ向こう側”にあるのに、存在感が薄い」
「海ほたるって“浮いてる”けど、ちゃんと橋とトンネルで繋がってる!」
この“反差”が面白い。
東京湾をぐるっと陸路でまわると2時間近くかかる距離が、アクアラインを使えばたったの30分前後。
にもかかわらず、未だに「房総は遠い」というイメージが根強いのです。
千葉県民に聞くと、こんな声も。
「アクアラインがあるおかげで、木更津のアウトレットや九十九里方面へのアクセスがめちゃくちゃ良くなった」
「けど、神奈川側の人たちが『あれ?木更津ってこっちからすぐ?』って驚いてるのをよく聞く(笑)」
つまり、首都圏住民の“地理認識”と実際の交通事情にズレがあるんです。