結婚して7年目のことだった。
私は、夫婦として積み重ねてきた時間を信じていた。特別に裕福な生活ではなかったが、毎日の食事を作り、仕事で疲れて帰ってくる夫を迎え、休日には一緒に買い物へ行く。そんな何気ない日々こそが幸せなのだと思っていた。
しかし、ある日、夫から突然告げられた言葉は、私の想像を遥かに超えるものだった。
「一緒になりたい人がいるから、離婚したい。
人生をやり直したいんだ」
あまりにも身勝手な言葉だった。
7年間、夫婦として過ごしてきた時間は何だったのか。苦しい時も支え合ってきたはずなのに、夫の中では新しい人生を始めるために、私はただ邪魔な存在になっていた。
最初は怒りや悲しみで頭がいっぱいだった。
「どうして私がこんな目に遭わなければならないのか」
そう思ったことも何度もあった。
けれど、夫の気持ちがもう戻らないことも分かっていた。無理に引き止めても、愛情のない関係を続けるだけになる。
私は静かに答えた。
「……わかった」
夫は少し驚いたような顔をした。もっと泣いて責められると思っていたのかもしれない。
だが、私は離婚を受け入れる代わりに、きちんと現実と向き合うことにした。
夫の不貞が原因だったため、私は正当な慰謝料を請求した。そして、夫が一緒になりたいと言っていた相手にも責任を取ってもらった。
結果として、私は夫とその相手、双方から慰謝料を受け取り、正式に離婚することになった。
離婚の日、夫はどこか晴れやかな表情をしていた。
「これで俺も新しい人生を始められる」
そう言った夫を見て、私は何も言わなかった。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=cSMxBuDoJjg,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]