同棲生活を始めて、まだ二日目のことだった。
長く付き合ってきた彼と、ようやく一緒に暮らせることになり、私は期待と少しの不安を抱えながら新生活をスタートさせたばかりだった。
初日は家具の配置を決めたり、必要な日用品を買い足したりと慌ただしく過ぎた。それでも「これから毎日一緒にご飯を食べて、何気ない時間を共有できるんだ」と思うと、疲れさえも幸せに感じていた。
しかし、同棲二日目の朝。体に違和感があった。
喉が痛く、頭も重い。念のため体温を測ってみると、表示された数字は37度後半。時間が経つにつれて熱は上がり、気付けば38度近くになっていた。
私は彼に「ごめん、今日ちょっと熱が出たみたい。38度近いから、夕飯作るのは難しいかも」と伝えた。
すると彼は、心配そうな顔をするでもなく、スマホを見ながら軽い調子で言った。
「そっか。じゃあ夜は簡単にカレーでいいよ」
その瞬間、私は思わず言葉を失った。
カレー。
確かに一般的には家庭料理の定番で、「簡単な料理」と思われることもあるかもしれない。
でも、熱がある状態で食材を切り、鍋の前に立ち、煮込みながら片付けまでこなすことが、果たして本当に簡単なのだろうか。
私は少し間を置いて、彼に聞いた。
「じゃあ、簡単だと思うあなたが作って」
彼は一瞬、驚いた表情を浮かべた。
「え?俺が?」
「うん。簡単なんでしょ?」
責めるつもりではなかった。ただ、自分でできると思っているなら、一度経験してほしかった。
彼は少し不満そうな顔をしながらも、「分かったよ」とキッチンへ向かった。
そして数十分後。
リビングにいた私は、キッチンから聞こえてくる大きな物音に気付いた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=E6QpzIZfLJA,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]