出世に大事なのは能力だけでなく、人事権を持った人に気に入られることも必要ですよね。ところが、気に入られすぎて出世が遅くなった人がいます。それが今回の動画の主役、藤原行成です。そして気に入りすぎたのは一条天皇です。
おそらく、藤原道長に尽くしたとか道長押しと言われ、道長との関係性の方が取り上げられると思いますが、実際には一条天皇も行成を大変お気に入りでした。
行成は道長の横暴とも思える希望に対して、一条天皇がもっともだと納得できる理由をつけて説得します。一条天皇は行成を誰よりも信頼しているので、拒む理由がありませんでした。道長が最高権力者になれたのは、明子や紫式部のような女性陣のおかげですが、行成も欠かすことができない存在です。
それでは、一条天皇がどれだけ行成を気に入っていたのか、一緒に見ていきましょう。
藤原行成は天禄3年(972年)に生まれました。藤原道長よりも6歳年下です。彼は藤原氏の若手の一人として生まれ、藤原北家道兼の長男として誕生しました。順調に行けば摂政大臣にもなることの恵まれた家庭に生まれました。
行成は幼少期に祖父である藤原済政の養子となりますが、済政はその年に49歳でなくなります。父の吉高は仏教への信仰心が厚いため、一時出家を考えましたが、生まれたばかりの行成を見捨てることができず思いとどまりました。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=yo5ZLa3UUV8&pp=ygUM5YWJ44KL5ZCb44G4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]