森の奥で、低く重い羽音が響いた瞬間、多くの生き物は本能的に距離を取ります。
その正体は、昆虫界でも屈指の戦闘能力を持つスズメバチ。鋭い大アゴ、何度でも刺せる毒針、そして仲間を呼び寄せる警報フェロモン。彼らはまさに、飛行する戦闘昆虫と言っても過言ではありません。
スズメバチのアゴは、他の昆虫の硬い外骨格を切り裂くほど強力です。
捕らえた獲物はその場で噛み砕かれ、肉団子にされて巣へ運ばれます。幼虫のエサにするためです。
さらに恐ろしいのが毒針です。ミツバチのように一度刺したら終わりではありません。スズメバチは何度でも毒針を使うことができます。その毒には激痛を引き起こす成分や組織を傷つける成分が含まれ、刺された相手を一瞬で追い詰めます。
しかも危険なのは一匹だけではありません。巣を刺激すると、警報フェロモンによって仲間が集まり、数匹、時には数十匹以上が一斉に襲いかかります。だからこそ多くの生き物は、スズメバチを避けて生きているのです。
しかし、自然界に絶対の王者はいません。
どれほど強い毒針を持っていても、どれほど集団で攻撃できても、その上をいく天敵たちが存在します。
まず代表的なのが、カマキリです。
カマキリは待ち伏せ型のハンターです。じっと草や枝に身を潜め、獲物が射程に入った瞬間、鎌のような前脚を一気に振り下ろします。その速度は人間の目では追えないほど速く、スズメバチであっても油断して接近すれば逃げられません。
前脚に並ぶ鋭いトゲが体を固定し、動きを封じます。毒針を使おうとしても、頭部や胸部を押さえ込まれれば反撃は難しくなります。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=TZjWPNojHGo,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]