「ここは1階住人が使用する通路です。直ちに移動してください。邪魔です!!」
朝、自転車を取りに行った私は、サドルに貼られた1枚の紙を見て思わず立ち止まった。
誰がこんなものを貼ったのだろう。
しかも、かなり強い口調だった。
実はこの場所、私が勝手に自転車を停めているわけではない。
以前、管理会社に相談し、正式に使用許可をもらったスペースだった。
もちろん、通路を塞いでいるわけでもない。
決められた場所に、決められた向きで停めている。
それなのに、なぜこんな文句を言われなければならないのか。
最初は、誰かが勘違いしたのだと思った。
私は紙を剥がし、出勤した。
ところが翌朝、また同じことが起きた。
今度は別の位置に紙が貼られていた。
「何度言えば分かるんですか!」
まるで私が何度も注意を無視しているかのような書き方だった。
さらに、自転車の向きまで変わっていた。
私はそこで初めて気づいた。
誰かが勝手に自転車を動かしている。
正直、腹が立った。
しかし、相手が誰なのか分からない状態で怒鳴り込んでも意味がない。
私はまず、貼り紙をすべて写真に撮った。
日付も記録した。
自転車の位置が変わっていたことも撮影した。
そして管理会社に電話をした。
「以前、こちらのスペースについて使用許可をいただいていますよね?」
担当者は記録を確認して答えた。
「はい。こちらで許可している場所ですので、使用していただいて問題ありません」
やっぱりそうだった。
私は続けて説明した。
「ところが、何度も自転車に貼り紙をされ、勝手に位置まで動かされています。
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