妻の斉藤佐代子が職場で不倫に夢中になっていた頃、俺はすでに全ての証拠を手に入れていた。
彼女は知らなかった。
自分が見下していた「地味な夫」が、何も気づいていないと思い込んでいた相手が、静かに、そして確実に真実を追い続けていたことを。
教頭という肩書きに酔い、周囲から尊敬されていると思っていた佐代子。しかし、その地位も、家族も、信頼も、彼女が築き上げたものは、たった一つの裏切りによって崩れ去ろうとしていた。
休日の朝、俺はいつものようにベランダで洗濯物を干していた。
佐代子は学校へ行っていた。
教頭という立場だから忙しい。休日出勤も珍しくない。以前の俺なら、そんな妻を支えることができる夫でいたいと思っていた。
だが、その日の洗濯物の中に見慣れないものを見つけた。
赤いレースの下着。
黒を基調とした派手なデザイン。
俺はしばらくそれを手にしたまま動けなかった。
佐代子は昔、そんなものを身につける女性ではなかった。白やベージュのシンプルな下着ばかりだった。
では、誰のためなのか。
俺のためではない。
夫婦の時間は、もう何ヶ月もなかった。誘っても断られ続け、いつしか俺から求めることもなくなっていた。
胸の奥に、冷たい疑念が広がった。
しかし、怒りに任せて問い詰めても意味はない。
必要なのは感情ではなく、事実だった。
俺は静かに調べることを決めた。
その日の夜。
佐代子が風呂に入ったタイミングで、俺は彼女のスマホを手に取った。
パスコードは子供の誕生日だった。
画面が開いた瞬間、胸が締め付けられた。
LINEの一覧に、見覚えのない名前があった。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=e7TMFII1dy8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]