ある日の夜、私はいつものようにコンビニのレジに立っていた。
大学に通いながら始めたアルバイトだったが、毎日同じような接客を繰り返していると、少し退屈に感じることもあった。常連のお客さんとの会話や、忙しい時間帯の慌ただしさはあったものの、特別な出来事が起こることなんてほとんどない。
しかし、その日は違った。
店内に小さな足音が響き、入口の自動ドアが開いた。
入ってきたのは、5歳くらいに見える小さな女の子だった。
周囲をきょろきょろと見回しながら、一生懸命に何かを探している様子だった。最初は「お母さんとはぐれたのかな」と思い、少し心配しながら見守っていた。
すると、その子は冷凍ケースの前で立ち止まり、小さな手で氷の袋を持ち上げた。
そして、そのままレジへやってきた。
「これ、ください」
差し出されたのは、コンビニで売っている普通の氷だった。
私は少し驚いた。
「氷だけ?」
思わず心の中でそう思ったが、表情には出さず、いつものように値段を伝えた。
「300円になります」
女の子は小さくうなずくと、ポケットから一生懸命にお金を取り出した。
小さな手のひらには、何枚かの硬貨が乗っていた。
しかし、数えてみると200円しかなかった。
女の子はその事実に気付いたようで、悲しそうな顔になった。
「あと100円足りないね」
そう声をかけると、女の子は下を向いた。
「……ごめんなさい」
その一言があまりにも小さく、私は胸が締め付けられるような気持ちになった。
たった100円。
でも、この子にとっては大きな問題なのだろう。
私は少し迷った後、自分の財布から100円を取り出した。
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引用元:https://www.youtube.com/shorts/Mjq91kB6R4s,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]