「この写真、知ってる人どれくらいいる?」
白いスープラのボンネットに腰掛けて、満面の笑みを浮かべる一人の女性――。政治家・高市早苗氏のこの一枚が、じわじわとSNSで注目を集めている。
「え?高市さんってスープラ乗ってたの?」「しかも91年式?」「マジでガチ勢じゃん…」
クルマ好きの間でささやかれるこの“事実”、掘ってみると驚くほどドラマチックな、
一台のクルマと一人の女性の物語が出てきた。
■ 若き日の「夢」、JZA70スープラ
高市氏が購入したのは、1991年式のJZA70型スープラ。いわゆる“バブル最後の華”と呼ばれる時代の、トヨタが本気で作ったスポーツカーだ。
彼女はまだ政治の世界に入る前、ラジオ番組の構成作家やテレビ出演をしていた“下積み時代”。自分の力で働き、お金を貯めて人生で初めて買った新車が、このスープラだった。
「夢だったんです。
スポーツカーに乗るのが。」(※過去のインタビューより)
MT車でありながら、日常使いにも応える快適性。それでいて、直列6気筒ターボエンジンの唸り。何より、クーペの滑らかなラインとリトラクタブル・ヘッドライトが放つ美しさ――。
それは「政治家になる前の自分」を象徴する存在だったのかもしれない。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください