巨人・山瀬慎之助は、その名を聞けば多くの野球ファンがその才能を期待せずにはいられないほどの選手である。しかし、彼が契約更改を保留した際にSNSで披露した「もう限界」という言葉は、多くの人々に深い印象を与えた。
11月19日、川崎市のジャイアンツ球場で開かれた報道陣の前に姿を見せた山瀬選手。その表情には決意と消沈、そして隠しきれない葛藤が入り混じっていた。
彼は契約更改交渉において、球団から提示された条件を保留することを決断した。そして、それに続く行動で自身のSNSに心境を綴り、広く議論を呼び起こした。
その理由は金額への不満ではない。彼が問題視したのは出場機会の欠如であり、自分の野球人生を真剣に考えた結果の訴えだった。「若い時間が無駄になる」という言葉に、彼の現状に対する危機感が凝縮されている。

2019年ドラフト5位で入団し、今期で6年目を迎えた彼は24歳。保守という専門性の高いポジションではあるが、高卒後の数年で大卒社会人選手たちと肩を並べる年齢に差し掛かっていることを誰よりも彼自身が理解している。
今季の山瀬選手のファームでの成績を見れば、彼が抱いている自信と現状への不満の正体が明らかになる。
植東リーグで優勝を果たした二軍の正捕手として自己最多の100試合に出場。強肩を武器とする守備面での貢献だけでなく、特筆すべきはバッティングだ。昨年の打率.219から大きく飛躍し、今季は打率.302を記録した。そのような能力を持つのにも関わらず、一軍出場はわずか1試合のみに終わった。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=v6DmHLxvCIQ,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]