まずはこちらの図をご覧ください。植物の姿、咲く時期、生息地までがびっしり描かれていて、なんだか理科の授業のよう。でもよく見ると……こんな驚きが潜んでいます。
6月に咲いてる主役はハナショウブ(花しょうぶ)
「しょうぶ湯」に入れる葉っぱはショウブ(菖蒲)
「端午の節句」の象徴であるアヤメ模様はアヤメ(菖蒲)
つまり、全部“しょうぶ”と呼ばれてるけど、全然違う植物なんです!
画像の下半分には、各植物がどんな場所に咲くかが示されています。注目すべきはその“生息地”の違い。
アヤメ → 草地・畑に咲く
花ショウブ → 湿地・水辺
ショウブ(葉だけ)→ 湿地、でも花は地味すぎて目立たない
つまり、花しょうぶまつりで観光客が写真を撮っているあの紫の花は、実はアヤメじゃないんです!
しかも花しょうぶは「園芸種」として改良されたもので、色や形もバリエーション豊か。
図にもあるように、「今の主役はこちら」と矢印が示されています。
毎年恒例のまつりなのに、意外と多いこの勘違い。
「子どもの頃から“アヤメまつり”って思ってた」「ショウブ湯と同じ花かと…」という声が続出。
実際にはこう:
アヤメは5月、乾いた土地に咲く
花しょうぶは6月、水辺で咲く
ショウブ(葉っぱだけのタイプ)は薬草で香りが強く、湯船用
特に「ショウブ」と「花しょうぶ」が混同されがちですが、お風呂に入れるショウブは地味な見た目の薬草で、まつりの華やかな花とは全く別物
なのです。