この図は、スイレンとハスの「時期」「葉っぱ」「花」の3つのポイントに分けて違いを比較したものです。見た目はどちらも水の上に咲く優雅な花……でも、よく見るとまるで性格が違う!
まず咲く時期。
スイレンは5〜10月と長めに咲き続けるのに対して、ハスは7月前後がピーク。つまり、「真夏のお寺で一斉に咲いている」のは、だいたいハスなんですね。
間違えがちな一番のポイントは「葉っぱ」。
スイレンの葉は、まんまるで“切れ目あり”。水面にピタッと浮かぶタイプで、カエルがちょこんと乗っているあのイメージ。
一方でハスは、「切れ目なし」で茎が長く、葉っぱが水面から高く立ち上がっているのが特徴。
しかも水を弾くので、よく見かける「水玉コロコロ現象」が起きやすいのもハスです!
そして最大の違いは「花の咲く位置」。
スイレンの花は水面にそっと浮かぶように咲き(5〜15cmくらい)、その控えめさがまた風情を感じさせます。対してハスの花はなんと水面から10〜30cmも上がって咲く!ピンと空に向かって咲く様子は、まさに“蓮華”という神秘的な名にふさわしい美しさ。
日本人にとって「ハス」は仏教や浄土思想と強く結びついているため、「スイレン=ハス」だと勘違いしている人も多いとか。
でも、実際には“水面に浮いてるのはスイレン”という真実。お寺の池などで「これはどっちだ?」と迷った時は、葉の切れ目と花の高さをチェックしてみてください!