今月25日に放送された「大〇子ワイドスクランブル」のスタジオが、一瞬にして凍りつきました。きっかけは、全中国大使のたる見秀吉氏が放った、あまりにも率直な一言でした。
番組では、現在の日中関係が取り上げられ、中国側がここまで激怒している理由を、たる見氏が冷静に解説していました。中国の政治的思惑や世論形成の仕組み、経済的な依存関係──そこまでは、よくあるワイドショーの「解説」の延長に見えたと言ってよいでしょう。
しかし、たる見氏の話はそこで終わりませんでした。
「もう一度ですね、作り直さないといけないんです。我々の考え方、我々の経済のあり方」
柔らかな口調でありながら、その言葉はスタジオの空気を変えるのに十分でした。日本と中国の関係を「完全に切ることなんかありえない。無理なんです」と断言しつつ、その上で日本側の構造的な問題に踏み込んだからです。
たる見氏は、かつての“ホタ”の例を挙げました。日本側はその90%以上を中国に輸出していたが、中国がそれを一方的に止めたことで、日本の産業は大きな打撃を受けた。しかし同時に、中国側でホタを輸入していた企業も深刻なダメージを負っていた──。
ところが、その「中国側の痛み」は外に出ない。情報統制や面子の文化も相まって、中国国内では大きく報じられず、なかったことのように扱われる。
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