私の名前は亜美。結婚して7年、夫の誠一とは順調に暮らしていると思っていた。しかし、突然の不幸が私たちの生活を一変させた。それは、私の両親が相次いで急死したことだった。私は深い悲しみに沈んでいたが、何とか冷静さを保ちながら葬儀を進めることができた。
両親を失った私は、あらためて実家のことを考え始めた。長年、実家での暮らしを続けてきたが、今後どうすべきか決めかねていた。
遺産や家のこと、私一人でどう処理していけば良いのか、それらが頭を巡っていた。しかし、そんな私を支えてくれると思っていたはずの夫、誠一の態度が少しずつおかしくなり始めた。
葬儀が終わり、私は家に戻った。すると、夫が普段とは違う興奮した様子で言い放った。
「今日から俺の家で両親と同居だ!」
私はその言葉を聞いて、一瞬耳を疑った。夫は突然、実家を解体してしまったと言うのだ。全く想像できなかった。両親が亡くなったばかりで、私はまだその事実を受け入れられないでいるのに、夫はどこか冷徹に、私の実家の土地に手をつけていたのだ。
「え?何言ってるの?勝手に実家を解体したの?」私はあまりにも驚きすぎて、思わず声をあげた。
夫は、まるで自分が正当なことをしているかのように話を続けた。「そうだよ、だってもうお前の両親はいないし、何もすることはないだろ?それに、俺の両親がそろそろ年を取ってきたから、俺たちの家に引っ越してもらうんだ。」
私の心の中では、怒りと悲しみが交錯していた。なぜこんな時に、自分の家の都合を優先して、私の実家を解体したり、同居だと決めつけるのだろうか?何も聞かされていない私は、ただ唖然としたままだった。
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