私は義母として、長男の家に時々顔を出しては、孫たちと過ごすことを楽しみにしている。しかし、今日訪れたときは少し様子が違った。玄関の外に、何かをじっと待っている孫の姿が見えた。
「寒いよ?中入ろう?」と、私は優しく声をかけた。
孫はその声に気づき、顔を上げたが、表情がとても暗かった。目に涙を浮かべ、顔がぐしゃぐしゃに歪んでいた。
私はその様子に驚き、足早に孫の元に駆け寄った。
「どうしたの?何かあったの?」と心配しながら孫を見つめると、孫は小さな声で言った。「家族だけで弟の誕生会だから…」
その言葉を聞いた私は、一瞬、何のことだろうと思ったが、すぐにその意味がわかった。どうやら、今日は弟の誕生会の日で、孫はその家族の一員として外で待たされているのだろう。でも、どうしてこんなに辛そうな顔をしているのか、私は理解できなかった。
「でも、あなたも家族の一員だよ。何で外にいるの?」私は不安そうに尋ねた。
「だって…家族だけって言われたんだ。」孫は小さな声で言い、涙がぽろぽろとこぼれた。
その言葉に胸が締め付けられた。
家族の誕生会に、どうして孫が除外されなければならないのだろう?私はその理由が理解できず、心が痛んだ。孫はただの子供で、家族みんなで祝いたいはずだ。こんなに辛そうにしている孫を放っておけるわけがなかった。
「待っててね。すぐに本物の家族を呼んでくるから。」私はそう言って、すぐに長男に電話をかけた。
電話を受けた長男は少し驚いた様子だったが、私の話を聞いてすぐに答えてくれた。「分かったよ、すぐに行くから。」
長男が家に着くと、私は孫を見守りながら、長男がやって来るのを待った。数分後、長男が玄関に到着した。彼は少し慌てた様子で、「どうしたんだ、こんなところで待たせて?」と、孫を抱きしめた。
「お前、こんなに泣いてるなんて…誕生会だからって、家族から外すなんてあり得ないだろう!」長男は真剣な表情で言った。
孫は涙をぬぐい、顔を上げた。長男は優しく頭を撫でながら、「お前は家族なんだよ。みんなでお祝いしよう。」と微笑んだ。
その後、私たちは家に入り、孫と一緒に弟の誕生会を祝った。長男も、私も、孫も、家族として一緒に過ごすことができた。その日の夜、孫は嬉しそうに眠りにつき、私たちも穏やかな気持ちで一日を終えた。
家族は誰もが大切な存在で、どんな理由があっても一緒に過ごすべきだということを改めて感じた一日だった。