私は陽子、結婚して2年。義実家とはあまり距離を取らずに関わってきたが、義母とは正直なところあまりうまくいっていなかった。彼女は、私の着る服や持ち物に対して何かと小言を言うタイプで、結婚当初からそのことに悩んでいた。
そんなある日、義母から「今度、家で大きな食事会をするから来なさい」と誘われた。普段からあまり派手に装うことはなかったが、この日は少し特別にしようと思い、私のお気に入りの着物を着て行くことに決めた。
着物は、大姑さんから譲り受けたものだ。数百万円もした大切なものだったので、慎重に扱っていた。
その日の食事会に到着した私は、着物をまとって義実家に向かうと、義母が玄関で私を迎えてくれた。しかし、彼女の第一声は「何その安物?」と、冷たく突き放すような言葉だった。
私は驚いた。もちろん、着物が安物なわけがないことは自分でもわかっていた。大姑さんの手による素晴らしいものだったし、家族からも好評だった。しかし、義母の目にはそれがそう映ったらしい。私の心は一瞬で冷え切った。
その後、食事会が始まったが、義母は終始、私の着物や振る舞いについて何かと文句を言ってきた。私は必死に気を使いながら、会話を続けていたが、次第に義母の不満が表に出てきた。
そして、予期せぬ出来事が起こった。義母が何かを持ちながら歩いていた時、手が滑ってワインを私の着物にぶちまけてしまったのだ。
「何してくれるの!」と私は叫んだ。ワインが着物に広がり、色が染み込んでいくのが見えた。数百万円もした着物が、あっという間に台無しになってしまった。
義母は驚いたように手を振りながら、「ごめんなさい、でも、どうしてそんなに大げさに…」と、全く反省していない様子だった。
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