「お母さん、これ解ける?」
夕食の準備をしていると、子どもが算数の問題集を持ってきた。
私は何気なくページをのぞき込んだ。
そこには、大きな正方形が描かれていた。
中は4つの領域に分かれている。
左上には42。
左下には34。
右下には30。
そして右上の赤い部分には、大きなX。
問題文には、こう書かれていた。
『次の図形のXの面積を求めなさい。』
「何これ?長さが書いてないじゃん」
私は思わず口にした。
普通、面積を求める問題なら、縦や横の長さが与えられているはずだ。
でも、この問題には数字が3つしかなかった。
「これだけで分かるの?」
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