「ケーキを3回切ったら、最大で何個に分けられる?」
先生が黒板に問題を書いた瞬間、教室のあちこちから声が上がった。
「3回なんだから、3個でしょ!」
「いや、4個じゃない?」
「1回で2つに分かれるんだから、最大6個かな?」
クラスの人気者だった健太は、腕を組んで笑った。
「こんなの簡単だよ。答えは7個!」
隣の席の美咲が、小さく手を挙げた。
「私は8個だと思います」
健太は吹き出した。
「は? 3回しか切れないんだぞ? どうやったら8個になるんだよ」
周りの生徒たちも笑い始めた。
美咲は顔を赤くしたが、言い返さなかった。
実はこの問題、クラスで一番頭がいいと言われる健太でさえ、見落としていたことがあった。
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