七五三のお参り中、3歳の双子の片方が参道の真ん中で突然寝そべった。
「もう歩かない!」
着物の裾を広げ、石畳にぺたんと座り込む。
周囲には参拝客がたくさんいる。
後ろから来た人も、思わず足を止めた。
私は顔から火が出そうだった。
「お願い、ここは人が通るから立って……」
けれど、娘は聞く耳を持たない。
抱き上げようとすると、さらに体を丸めて動かなくなった。
せっかく朝から着付けをして、髪飾りも整えた七五三。
記念写真を撮るどころではなくなってしまった。
その隣で、もう1人の双子はじっと妹を見つめていた。
自分だって疲れているはずなのに、泣きもせず、怒りもせず、ただそばに立っている。
「どうしよう……みんなに迷惑をかけてる」
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