「何でスマホ代、自分で払わなきゃいけないの?みんな親が払ってるのに!」
高校1年生の長女が、テーブルに頬杖をつきながら不満そうに言った。
私は夕食の片付けをしながら、いつものように答えた。
「お母さんも高校生のとき、自分で払ってたよ」
「めんどくさ……」
娘は大きなため息をついた。
我が家では、長女のスマホ代は月3,000円。
高校生になってアルバイトを始めたのをきっかけに、自分のお小遣いから払ってもらうことにした。
もちろん、無理やり働かせているわけではない。
自分で自由に使えるお金が欲しいと言い出したのは娘自身だった。
だから私は、スマホ代くらいは自分で負担してみようと提案したのだ。
ところが、いざ毎月の支払いが始まると、娘の不満は止まらなかった。
「友達はみんな親が払ってるんだよ!」
「そうなんだね。でも、うちはうちだからね」
「なんでうちだけ!」
「なんでって、毎月3,000円だよ。自分で使っているものなんだから、少しずつお金の管理を覚えてもいいと思うよ」
娘は納得できない様子だった。
「バイト代だって、そんなにいっぱいあるわけじゃないし!」
確かに、初めてのアルバイトで稼げる金額は限られている。
友達と遊びたい。
好きな服も買いたい。
欲しいものだって、たくさんあるだろう。
高校生の娘にとって、毎月3,000円は決して小さくない。
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