奈良の大学病院で、まさかの出会いが待っていた。
朝6時半。
私は愛車のセレナを駐車場に停め、病院の中へ向かった。
その日は朝から診察の予定が入っていた。
待ち時間も長いだろうし、終わるのは何時になるだろう。
そんなことを考えながら、受付を済ませた。
検査を受け、診察を待ち、ようやくすべてが終わったのは午前10時半。
「やっと終わった……」
少し疲れた足取りで駐車場へ戻った。
そして、自分の車が見える位置まで来たとき、私は思わず立ち止まった。
「あれ?」
愛車のセレナの隣に、赤い車が停まっている。
その隣にも、さらにもう1台。
まるで示し合わせたかのように、赤い車が3台並んでいた。
私のセレナが、赤い車たちに挟まれている。
朝6時半に停めたときには、周りにこんな車はいなかったはずだ。
それなのに、診察を終えて戻ってきたら、まるで仲間が集まったような光景になっていた。
私は思わず笑ってしまった。
「ちょっと待って。うちのセレナ、いつの間に友達できたん?」
よく見ると、左側には大きなミニバン。
右側にはコンパクトな赤い車。
その向こうにも赤い車が並んでいる。
偶然にしては、なかなかの光景だ。
駐車場にはたくさんの空きスペースがある。
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