「答えは200円でしょ?こんなの小学生でも分かるよ!」
昼休みの休憩室で、同僚の佐藤さんが自信満々に言い放った。
机の上には、1枚の問題用紙が置かれていた。
「ハンバーガーとポテトを合わせて買ったら、代金は500円でした。ハンバーガーはポテトより300円高いです。ポテトはいくらでしょう?」
たった4行の問題だった。
佐藤さんは問題を読み終えると、すぐにペンを取った。
「500円から300円を引けば200円。はい、答えは200円!」
周囲の同僚たちも、うなずきながら笑った。
「確かに、500円から300円を引けば200円だよね」
「こんな簡単な問題、悩む必要もないでしょ」
ところが、私はすぐに答えを書かなかった。
問題文をもう一度、ゆっくり読み直した。
ハンバーガーとポテトを合わせて500円。
ハンバーガーはポテトより300円高い。
私は頭の中で計算を始めた。
もしポテトが200円なら、ハンバーガーは500円になる。
だって、ポテトより300円高いのだから。
すると、2つを合わせた金額は700円になってしまう。
あれ?
500円で買ったはずなのに、700円になってしまう。
私は顔を上げて、佐藤さんに尋ねた。
「ねえ、ポテトが200円だったら、ハンバーガーはいくらになる?」
「え? 500円だけど?」
「じゃあ、2つ合わせたら?」
佐藤さんは一瞬、口を閉じた。
「……700円?」
私は静かにうなずいた。
「そう。問題では2つ合わせて500円なんだよ」
さっきまで笑っていた同僚たちも、問題用紙をのぞき込んだ。
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