「7人でじゃんけんをしました。全員が出した手の指を数えると、合計13本でした。グーを出した人は何人でしょう?」
この問題を見た瞬間、私は思わず「えっ、これって小学生の問題なの?」と声を上げた。
日曜日の午後、実家に集まった家族でテレビを見ていたときのことだった。
画面に映し出されたのは、たった3行の算数クイズ。
たった7人のじゃんけん。
合計13本の指。
そして、グーを出した人数を当てる問題。
「こんなの簡単だろ。指が13本なんだから、適当に考えれば分かるよ」
最初に口を開いたのは、いつも自分の頭の良さを自慢する兄だった。
兄は学生時代から成績が良く、親戚が集まると、何かにつけて自分の知識を披露したがる人だった。
「グーは指が0本、チョキは2本、パーは5本だろ? でも、組み合わせが何通りもある。こんなの答えられるわけがない」
そう言って、兄は問題を解くことを諦めた。
すると、隣にいた小学4年生の娘が、画面をじっと見つめていた。
「ママ、これって答え、分かるよ」
私は驚いて娘の顔を見た。
「本当に? じゃあ、どうやって考えたの?」
娘はテーブルの上に置いてあったメモ帳を引き寄せ、鉛筆を握った。
「まず、7人が全員パーだったら、指は何本になる?」
「5本ずつだから、35本ね」
私が答えると、娘は首を横に振った。
「でも、今回は13本しかないよね。だから、パーの人はそんなに多くないはず」
兄が横から口を挟んだ。
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