「なぜ、これを公共の電波で流したのか」
北村晴男氏が強い疑問を投げかけたのは、TBSの報道番組で、元日本赤軍の重信房子氏の発言が取り上げられた一件だった。出所した人物であるとはいえ、かつて世界的なテロ組織の中心にいた人物の言葉を、報道番組がどのような文脈で扱うのか。その一点に、北村氏は深い違和感を覚えたという。
番組内でキャスターの金平茂紀氏は、重信氏に「二十年経って外に出てきて、今一番実感していることは何ですか」と問いかけた。
すると重信氏は、昔と違って社会が一つの方向に流れているように感じる、という趣旨の発言をした。北村氏はこの言葉を、日本が安全保障を重視し、日米同盟を強化し、防衛力や憲法改正について現実的に考え始めたことへの不満ではないか、と読み解く。
彼が問題視するのは、単に一つのインタビューではない。金平氏が過去に、東アジア反日武装戦線の大道寺将司死刑囚に寄り添うような姿勢を見せたのではないか、という点にも触れ、そこに一貫した思想的な傾向を感じると語った。三菱重工ビル爆破事件では、多くの死傷者が出た。そうした重大なテロ事件に関わった人物を語る時、まず向けられるべき視線は犠牲者やその家族であるはずだ。
にもかかわらず、加害側の思想や言葉に重心が置かれているように見えることが、北村氏には看過できなかった。
さらに北村氏は、安倍晋三氏に対するTBS報道にも強い疑念を示す。森友・加計問題をめぐる批判報道、安全保障法制への否定的な空気、そして過去に番組内で安倍氏の写真が不自然に映り込んだ件。TBS側は意図的ではないと説明しているが、北村氏は、拉致問題や憲法改正に強い姿勢を示していた安倍氏が、特定の思想を持つ人々から警戒されていたのではないかと見る。
もちろん、報道機関には権力を監視する役割がある。政府を批判すること自体は、民主主義において当然必要な機能である。しかし、その批判が事実の検証を超え、特定の思想へ世論を誘導するものになっていないか。そこを視聴者は冷静に見極めなければならない。
北村氏が語る“TBSの触れてはいけない闇”とは、単なる局批判ではない。公共の電波を使う報道が、誰の声を選び、どの言葉を強調し、何を沈黙させるのかという問題である。
日本は今、北朝鮮、中国、ロシアといった現実的な脅威に向き合わざるを得ない時代にいる。その中で、防衛や同盟を語ることをすぐに「右傾化」と決めつけるのは、あまりに単純だ。必要なのは感情的なレッテル貼りではなく、国民の命と国の独立をどう守るのかという真剣な議論である。
テレビが語る“正しさ”を、そのまま信じてよいのか。北村氏の告発は、日本人一人ひとりに、報道を見る目を持てと突きつけている。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=R-7M8KzJCgA,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]