新千歳空港から戻ってきて、預けていた車のドアを開けた瞬間、私は息を止めた。
3泊4日。
たったそれだけの間に、後部座席の布地が大きく破れ、中のスポンジがえぐられたように飛び散っていたからだ。
シートベルトの差し込み口の周りには、黄色い破片が散乱している。
まるで誰かが、後部座席を爪で掘り返したような状態だった。
私はその場で固まった。
出発前、空港近くの駐車場に車を預けた。
鍵も預けるタイプで、受付後はスタッフが車を移動し、空港まで送迎してくれる仕組みだった。
旅行前は急いでいたが、後部座席が破れていないことだけは覚えている。
子どもの荷物も載せていたし、飲み物やお菓子を置く時に何度も見ていたからだ。
それなのに、帰ってきた車は別物のようになっていた。
私はすぐに受付へ戻り、写真を見せた。
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