「すみません、まだ会計が終わってないんですけど!」
コンビニのレジで、私は思わず振り返った。
目の前には、会計中の商品。
そして、私のすぐ後ろに並んでいた男性が、当たり前のように自分のプリンをレジカウンターに置いていた。
しかも、私の商品との距離はほとんどない。
「え? 何か問題あります?」
男性は悪びれる様子もなく、スマホを見ながら答えた。
私は仕事帰りで、少し疲れていた。
買い物を済ませて早く帰りたかっただけなのに、まさかこんなことで嫌な気分になるとは思わなかった。
「いや、まだ私が会計している途中ですよね?」
そう伝えると、男性は面倒くさそうに顔を上げた。
「すぐ終わるんだから、別にいいでしょ」
その言い方に、さすがにカチンときた。
自分の番が来るまで待つ。
そんな当たり前のことが、どうしてできないのだろう。
後ろにはほかのお客さんも並んでいた。
店員さんも困ったような表情で、私と男性を交互に見ていた。
私は深呼吸して、声を荒らげないようにした。
「すぐ終わるかどうかは関係ないと思います。今は私の会計中なので、商品を少し下げてもらえますか?」
すると男性は、信じられない言葉を口にした。
「そんな細かいことで怒るなよ。心が狭いなあ」
……いや、どっちが?
私は思わず言い返しそうになったが、ここで言い争っても仕方がない。
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