義母が帰った翌朝、クローゼットから消えた3つのブランドバッグ。夫に相談すると、まさかの一言が返ってきた。
「母さんを泥棒扱いする気か?証拠もないのに疑うなよ」
私は言い返さなかった。
ただ、静かにスマホを手に取った。
昨日の午後、義母が我が家に遊びに来た。
帰り際、義母は寝室をのぞき込みながら言った。
「ずいぶん立派なバッグを持っているのね。私なんて、何年も同じバッグよ」
そのときは、ただの世間話だと思っていた。
ところが今朝、クローゼットを開けると、いつも並べていたバッグが3つなくなっていた。
1つは、結婚記念日に自分で買った18万円のバッグ。
もう1つは、仕事を頑張ったご褒美に買った12万円のバッグ。
最後の1つは、亡くなった母から譲り受けた、何より大切なバッグだった。
昨日の夜には、確かにそこにあった。
外に持ち出した覚えもない。
私は家中を探した。
寝室、玄関、収納棚、車の中まで確認した。
それでも見つからなかった。
夫に尋ねると、スマホを見たまま面倒くさそうに答えた。
「知らないよ。自分でどこかに置いたんじゃないの?」
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